キャリアドリフト ~転職すべきか悩んでいる方へ~

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今転職するべきか悩む。。

自分のキャリアはこのままで良いのかな?

Takase
Takase

お気持ちよく分かります。悩ましい所ですよね。

現在仕事をされていてこのように悩まれている方も多いと思います。

私自身も以前4回の転職経験がありますが、皆さんと同様に「転職するべきか?」と悩んだ一人です。

まずはじめに、以前在籍していた会社で先輩とふと話をしていた時の話をまず少しだけさせて下さい。

当時私は30歳。先輩はちょうど一回り年上で、結構打ち解けた話もできる間柄かつ、米アイビーリーグの某大学院のMSを持っているもの凄く優秀な方でした。

(当時はこの人の言う事なら信用できると思える(=尊敬できる)方以外の話は信用できない人間だったのです(笑))。

ちょうど飲み会の場で会社の不満などを色々話し合っていた際、「そろそろ転職するべきですかね?」といった話になりました。

以前の私
以前の私

ぶっちゃけ、もうそろそろ転職するべきか迷ってるんですよね。

先輩
先輩

うーん、深刻に考えすぎず少し様子見してみては?流れに身を任せているうちに色々状況が変わっていく事もあるんじゃないかな。

この話はもう10年以上前の事なのですが、この「流れに身を任せて見たら?」という先輩からのアドバイスは今も時々思い出します。

実のところ、当時会社の上司との人間関係がうまく行っておらず、そこに強い不満がありました。

ただ、そこでしばらく転職の考えは封印して「もう少し力をつけよう」と日々の仕事に取り組んでいると、やがてその上司が移動になり、別の上司が来ることに。

新しい上司には非常に目をかけて頂き、新しい仕事も色々任されて結果的に良い経験を積む事ができました。

一方、アドバイスをくれた先輩はというと、その後まもなく良い転職先を決めてさっさと出て行ってしまいました。それっきり音信もありません。。(笑)

それはさておき、私が「会社に残る」と決めた後に訪れた良い機会・経験は自分が予め計算したものではなく、完全に偶然によって形成されたキャリアという事になりますが、

このプロセスは言葉で表すと「キャリアドリフト」という事になるのでは?と今更ながらに思った次第です。

本記事では、今現在転職するべきか悩んでいる方や自分のキャリアはこのままで良いのか?と考えている方向けに、キャリアドリフトの考え方をご紹介します。

Takase
Takase

知っておいて損はない考え方だと思いますので、是非最後までご覧ください。

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キャリアドリフトについて

「キャリアドリフト」という言葉についてはご存知の方もいるかもしれませんが、「キャリアドリフト」について、以下の説明が分かりやすいので引用します。

「キャリアドリフト」とは、自分のキャリアについて大きな方向づけさえできていれば、人生の節目ごとに次のステップをしっかりとデザインするだけでいい、節目と節目の間は偶然の出会いや予期せぬ出来事をチャンスとして柔軟に受け止めるために、あえて状況に“流されるまま”でいることも必要だという考え方を言います。ドリフト(drift)とは「漂流する」という意味。キャリアドリフトは、神戸大学大学院の金井壽宏教授が提唱するキャリア理論のひとつで、同教授によると職業人生はキャリアデザインとキャリアドリフトの繰り返しであると考えられます。

引用元:日本の人事部 https://jinjibu.jp/keyword/detl/632/

そしてキャリアドリフトについて触れている本としては以下が有名です。本項ではこの本を簡単に紹介しつつ、キャリアドリフトの考え方をお伝えします。

本の中では、タイトルにもあるキャリアデザインの対義語としてキャリアドリフトが登場します。このキャリアデザインあってこそのキャリアドリフトという点が最も大切です。

こうした言葉が出てくる背景として、雇用慣行や組織のありようは時代とともに少しずつ変化し、終身雇用や年功序列も崩れつつある中で、

組織に属する個人においても、自分のキャリアについて考える必要が出て来たというのがあります。ただ身を委ねるだけ(=ドリフト)だけではダメだというのが出発点です。

一方、キャリアデザインとは自分の歩むべきキャリアを詳細に決めておく事ですが、長期に渡って未来のキャリアを完璧に描き切る事は不可能です。

そもそも「自分がどうあるべきか?」と毎日考えていては疲れてしまいます。そこでその両方を取り入れて、

キャリアにおける節目においてはきちんと自分のキャリアについて考える(=デザインする)一方、それ以外のところでは流れに身を任せてその都度おこる事を全力で楽しむ(=ドリフトする

そして、その中で発生する偶然をも味方につけて前向きに仕事に打ち込む事が結果的に良いキャリア形成につながるというのがこの本における大きな主張となります。

ではその「キャリアにおける節目とはいつなのか?」という事になりますが、

キャリアの節目に気づく4つの契機
  1. 何らかの危機(このままで良いのか?と強く感じた時など)
  2. メンターの声(会社の上司、同僚、身内などの助言など)
  3. 素直に喜ぶべき契機(仕事に充実感を感じ、ゆとりを持てた時など)
  4. カレンダー、年齢的な目印(40代到達、昇進、昇格、異動、就職など)

こうした節目には自身のキャリアについてきちんと問い直して、自分自身が自らの責任において選択します。

繰り返しになりますが、「ドリフト」という言葉が独り歩きして「節目にすら何も考えずにただ身を任せるのが良い」と言っているのではないということです。

あくまで節目のキャリアデザインがあってこそ、その後のドリフトは方向性と強い推進力を得てプラスに作用するという点が大切です。

そしてこれは転職するか否かだけではなく、一つの会社でずっと働く方やフリーランスの方など、全ての働く方に適用できる考え方です。

以上、実際に本を読んでみての非常に大枠の理解を自分の言葉で書きましたが、興味のある方は実際に本を手に取って読んで見て下さい。

また、今私は40代前半ですが、この本はちょうど同年代のミドルマネージャークラスの方のキャリアにも着目して、

こうしたミドルの今後のキャリアの描き方についても触れており、個人的には非常に参考になりました。

これから就職を控えている学生の方はもちろん、現役バリバリの方にもおススメです。

本の紹介はこのぐらいにして私自身の話に戻すと、

最初にも書いたように、私自身はちょうど30歳にさしかかったあたりで「今のままの仕事をしていて良いのか?」といった危機感を感じていました。

いわゆるキャリアについて考えるべき節目にメンターからも意見をもらい、「拙速に転職を考えるのではなくもう少し身を委ねて見たら?」とのアドバイスを元にじっくり考えました。

結論として、しばらくの間は今の会社にとどまりもう少し前向きに頑張ってみる事に決めました。メンターに言われたからではなく、自分の意思で決めました。

結果的に、変に「こうあるべき」「これがやりたい」という余計なこだわりがなくなったことで色々と前向きに受け止める事ができて、結果的に次につながる良い経験ができました。

これは決して私自身が意図してデザインした結果ではありませんでしたし、転職すべきか悩んでいた段階で「会社に残る」という選択が正しいかどうかなどは当然分かりませんでした。

当時はキャリアドリフトという言葉は知りませんでしたが、今振り返ってみると自分はどちらかと言えば「何も考えずにただ流されるだけ」というよりは、「デザインしすぎて疲れる」側でしたが、

今になって考えればキャリアドリフト取り入れて良かったと思っています。

次ページ「転職するか悩んでいる方へ」へ続く。

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