上司はサポータータイプ!?
職場には色々なタイプのリーダーがいると思います。
「周囲の意見をよく聞いて意思決定を行う人」
「何でも独断で決めて一人で進めてしまう人」
「人を使うのがうまい人」
そういった中で、
「自分でなかなか決めない」
「何でも周囲に意見を聞く」
というタイプのリーダーもいます。
以前いた会社の人事部で採用担当をしていた時、直属の上司がそういうタイプのリーダーでした。
人当たりの柔らかさや仕事を部下に任せるマネジメントスタイルで私は個人的に嫌いじゃなかったんですが、
例えば当社求人に応募があり、面接に来てもらうかどうかを検討する際、
→【上司】
こういう応募があったんだけどどう思うか? 誰を合格者にするべきか?
(応募がある度に部下全員の意見を時間をかけて聞く)
(合意形成のための臨時ミーティング同席やメールで意見を個別に返信してほしいなどその都度求める)
といった感じで周囲の意見を実によく確認します。
私の同僚のメンバーからは、
→【部下】
「決定権限あるんだしそのぐらい独断で決めてくれても・・」
「決めるのが仕事でしょ・・」
「その都度ミーティングやメールで意見が欲しいなど中断されるので仕事が終わらない・・」
といったような陰口もちらほら。
もちろん中には皆で時間をかけて話すべき事もあります。
ただ、事の大小を問わず万事こういう感じで意思決定が遅れがちであり、「優柔不断」とその上司を嫌うメンバーもおりました。
「周囲に敵を作らずにうまく進める」
「人を使うのがうまい」
など尊敬できる点も多い上司である一方、決定権者なので「こう決めたから」で良いのに「自信がないのかな?」ぐらいに思っていました。
思い返してみると、その上司は「タイプ分け」(以下で説明します)でいうところの「サポータータイプ」の上司だったのではないか?
と考えたときに合点が行きました。コミュニケーションにおいて「承認」や「合意形成」を重んじるタイプですね。
こうしたコミュニケーションのタイプや接し方が分かれば、人間関係改善のヒントになるかもしれません。
次項ではタイプ分けについてご説明します。

タイプ分けとは?
今から10年以上も前になりますが、会社でコーチング研修を受講しました。
コーチング研修の中で「タイプ分け」の話が出てきて、そこで先述の「サポータータイプ」についても説明がありました。
(以下、引用)
「タイプ分け™」は、「人をもっとも特徴づけるのは、他者とのコミュニケーションである」という前提に立ち、臨床心理学、組織行動学などをベースにつくられたコミュニケーションの分類方法で、「感情表出」と「自己主張」という2つの軸で、コミュニケーションのタイプを次の4つに分ける考え方です。この2つの軸は、企業に勤める2万人(20歳以上)を対象に、対人関係やリーダーシップに関する調査を実施し、その結果から導き出されました。
引用元:Hello,Coaching!編集部 株式会社コーチ・エィ
コントローラー
引用元:Hello,Coaching!編集部 株式会社コーチ・エィ
行動的で自分が思ったとおりに物事を進めることを好む
プロモーター
アイディアを大切にし、人と活気あることをするのを好む
サポーター
他人を援助することを好み、協力関係を好む
アナライザー
行動に際して多くの情報を集め、分析、計画を好む
コーチング研修では自分が4種類のどれに該当するか?のタイプ分けテストを行いました。
講師の勧めもあり、事後チーム内でタイプ分けの結果をメンバーにも共有してコミュニケーションの参考にさせて頂いたと記憶しております。
【図解】「タイプ分け™」とは 〜あなたはどのタイプ?タイプ分けで上手くいくコミュニケーション
※(株)コーチ・エィの解説ページへのリンクです。ページ下段にタイプ分けテストの案内なども載っています。ご利用はご自身の責任と判断でお願いします。
また下記は私が以前購入した本で、こちらでもタイプ分けテストができます。現在Kindle版もあるようです。
今回記事にしているサポータータイプ以外のタイプの説明や接し方なども分かりやすく説明されています。