英語学習をされている方なら、BBC 6 Minute Englishをご存知の方も多いかと思います。
- BBC 6 Minute Englishで学習したいけど、難しいのでは?
- BBC 6 Minute EnglishはTOEIC L&Rの学習に役立ちますか?
- BBC 6 Minute Englishの効果的な学習法は?
今回は主にTOEIC L&Rスコア500点~700点ぐらいまでの方で、6 Minute Englishに興味がある方に対してこうした疑問にお答えします。
なお、筆者自身も6 Minute Englishを普段の英語学習に取り入れておりますが、TOEIC L&Rは815点が最高で、もう少し上の目標に向けて未だ発展途上です。
本記事はそんな筆者が6 Minute Englishを半年間取り組んでみての私見になりますので、参考の一つとして捉えて頂ければ幸いです。
6 Minute Englishとは?
6 Minute Englishは、「BBC Learning English」というイギリスBBC(英国放送協会)が運営する英語学習サイトのコンテンツの一つです。
「BBC Learning English」には今回ご紹介する6 Minute English以外にも沢山のコンテンツがありますが、6 Minute Englishはその中でも特に有名で人気があります。
6 Minute Englishはその名前の通り一つのトピックが全て約6分間で構成されており、ナレーター2名の会話形式で進んで行きます。そして、毎回会話の最初にタイトルに関連したクイズがあり、会話の最後に答え合わせがあります。
新しいボキャブラリーも毎回必ず6個というのも面白いですよね!
そして取り扱うテーマは、環境問題や歴史、科学、芸術、ビジネスなど幅広く、およそ1週間に1回更新されます。参考までに6 Minute Englishの最近の記事のリンクを幾つか貼っておきます。
音声はPCブラウザのほかスマートフォンアプリ、PodCastで聴くことができ、スクリプト(原稿)もありますので学習に便利です。
6 Minute Englishの難易度は?
次に6 Minute Englishの難易度についてです。
BBC Learning English内における6 Minute EnglishのレベルはIntermediateとなっています。日本語では中級以上~という感じでしょうか。上級者でも普通使っていると思います。
TOEIC L&R(Listening & Reading Test)スコアでいえば、最低でも600点以上の方に合っているコンテンツだと思います。6分間とはいえ、英語ONLYの会話を聴き続けるのは、英語に慣れていない方にとって最初は結構キツいと思います。
後はテーマに対する背景知識の有無、知らない単語の数、イギリス英語への慣れの有無などによっても感じる難易度は違ってくるので、百聞は一見に如かずで是非一度聴いてみて下さい。
音声を何度か聴いて慣れてくると、ナレーターの2人の会話は割とはっきり話してくれるうえ、スピードも(ネイティブの情け容赦ないスピードと比べれば)そこまで速くないので、CNNやABC、TEDなどよりは取り組みやすいかなと思います。
とはいえ、自分に合ったレベルの教材を選択する事は英語学習の効果を上げるうえで極めて重要です。
コンテンツを2~3回聴いて見て、「単語が幾つか聞き取れる程度」ならば、もう少しレベルを落とした教材から思い切ってやり直す方が却って近道かもしれません。
6 Minute EnglishはTOEICの学習には役立つか?
これに関しても色々意見はあると思います。ここでは筆者自身もTOEIC L&Rの学習を現在進行形で続けている1人としての私見を書きたいと思います。
シンプルにTOEIC L&Rのスコアをあげたいだけなら、公式問題集や、特急シリーズなどのTOEIC L&Rに特化した参考書で学習するのが最も効率的だと思います。
先述の通り6 Minute Englishが取り扱うテーマは多岐に渡ります。TOEIC L&Rで出てくる単語もあれば、ほとんど出てこない単語も含まれています(TOEIC学習に特化したコンテンツではないので、当然ですが)。
TOEIC L&Rの頻出単語がまだ十分身についていない方は、TOEIC L&Rに特化した教材を先に攻略した方がスコアアップの近道です。
ご参考までに、TOEIC L&R600点以上の方に私自身も何度も使い込んだおススメの単語帳について関連記事を書いていますので、よろしければご覧ください。
一方で、公式問題集や特急シリーズなどは既に攻略済でTOEIC L&Rの問題に慣れている方が更なるスコアアップをしたいと考えた時(例えばTOEIC800点以上を目指していく)には、
テスト慣れや解法テクニックだけではなく、そもそもの英語力(聴く力、読む力、語彙力)を底上げする必要があります。
こうした段階の方は、英語の多読、多聴を学習に取り入れていく事になりますが、そのための教材の一つとしては非常におススメです。幅広いテーマの中で興味が持てそうなものからまずは聴いて見て下さい。
6 Minute Englishをフル活用してリスニング力をアップしよう
個人的には好きな素材で英語学習するのが一番だと考えています。
仮に6 Minute Englishが少し難しいと思っても話の内容に興味が持てるのであれば、以下のような学習サポート機能も試しながらチャレンジしてみましょう。
1.サブタイトル(字幕)機能
各テーマのアイキャッチ画像の下の方にサブタイトル(字幕)の設定画面があります(スマホ版、PC版共通)。字幕表示の有無と大きさが設定できるので、字幕を表示して音声を聴きましょう。
「音声が聴き取れない」のはリスニングが出来ない原因の一つですが、音の脱落やリンキング、そもそもの単語の発音を知らないなど自分が聴き取れない部分がどこなのかを知るのにも役立ちます。
2.速度調節機能
字幕の他に速度調節も可能です。現行では0.5倍、0.8倍、1倍、1.2倍、1.5倍、2倍の6段階です。0.5倍速や0.8倍速に速度を落として、オーバーラッピングやシャドーイングにもチャレンジしてみましょう。
「音声は聴きとれても意味が取れない」というのもリスニングが出来ないもう一つの大きな原因です。
英語を英語のまま理解する事で少しずつ意味が取れるようになりますが、そのためには音読の他、こうした速度を落としたシャドーイングの中で意味を意識したシャドーイング(コンテンツシャドーイング)も有効です。
シャドーイングは必ず事前に発音と意味を確認した英文で行いましょう。
なお、トピック全ての英文でやろうとすると非常に大変です。どこか一部だけでもやる、やりたいときにやるというのが継続の秘訣です。一番良くないのは聴きっぱなしで放置する事です。
最後になりますが、6 Minute Englishで扱っているテーマはどれも興味深く、知らなかった知識が身につくところが気に入っており、私は毎回楽しみながら学習しています。
こうしたサポート機能もうまく利用しつつ、楽しみながらリスニング力をアップできると良いですね!