【転職】退職理由が家庭の事情の場合の「3つの鉄則」

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こんにちは。私にも妻と子供がおりますが、家庭を持っている方であれば自分だけでなく、ご家族の様々な事情により今までと同じように働くことが難しくなる場合も出てくると思います。

40歳代以降ぐらいの方であれば、ちょうどご両親の介護の問題なども出てくるかもしれませんし、実際に介護が必要で会社を辞められた方も何度か目にしてきました。

また、お子様がいるご家庭でもいつ何時、突発的な事故やご病気などに見舞われる可能性もゼロではありません。お子様のご事情により長期継続的に看護が必要になり、「今までの働き方を変えざるを得なくなった」という事を耳にしたことも。

そうした様々なご事情の中で、在職している会社を一旦退職し、事情が落ち着いてきたら再度職探しをする場合もでてくると思います。

その際、応募企業に対しては「前職の退職理由は家庭の事情です」と伝える事になるかと思います。

「ありのままを伝えてしまって良いのか?」

「マイナスに受け取られることはないのか?」

こういった不安は誰でもよぎりますよね?

そこで今回は、転職の面接で「家庭の事情」と伝える場合に必ず留意すべき3つの鉄則について書いてみたいと思います。

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面接で「家庭の事情」と伝える事自体は問題ないか?

まず前提として、

家庭の事情が本当の退職理由であればそれは正当な理由であり、隠す必要はなくきちんと伝えるべきです。

入社後に事情を知っておいてもらった方が何かと都合が良い場合もありますし、何より採用面接で本来の理由を隠して入社した後、何かしらの事情で発覚し、

「それが分かってたら採用しなかった」などあらぬトラブルになるのも避けたいところです。

きちんと伝えるべき事を伝えたら、後は判断するのは応募企業側となります。企業側は退職理由だけで合否判断するのではなく、ご経歴や意欲なども含めて総合的に判断します。

退職理由が「家庭の事情」3つの鉄則

退職理由が「家庭の事情」と伝える場合、以下の3点を押さえて回答を準備しましょう。

【鉄則1】 今現在において退職理由となった事情は解消しており、就労に問題ないを伝える
【鉄則2】前職の退職に際して、前職との就労継続に向けた協議・過程などの経緯を伝える
【鉄則3】 聞かれたことは包み隠さず何でも正直に答える姿勢を見せる

以下一つずつ見ていきます。

【鉄則1】今現在は退職理由となった事情が解消している

ここが一番大切です。

前職を退職した事情が現在は解消しており、応募企業での就労に問題ない事を伝える必要があります。

面接官
面接官

「退職理由を教えて頂けますか?」

応募者
応募者

「はい、〇〇の事情で退職いたしました。今現在は就労する上で問題ありません」


「現在は就労に問題ないこと」を伝えることで、「うちに入社しても同じ事情で辞めてしまうのでは?」という面接官の疑念を払拭する事ができます。

また勤務する上で何か配慮して欲しい条件が他にある場合、履歴書などの応募書類の摘要欄に記載するほか、面接最後の質問の場などで必ず伝えるようにします。

【鉄則2】前職退職に至るまでの過程を伝える

こちらについては、聞かれたらきちんと答えられるように準備しておくのが良いと思います。

要は、「仕事よりも家庭優先で、会社や仕事に対する姿勢はどうなんだろうか?」という面接官のほんの少しの疑念を払拭する必要がある場合があるという事です。

仕事よりも家庭が優先というのは、個々の価値観の問題なので、それ自体何ら問題ありません。

ただ、中途採用はあくまで相対評価(他の人がもっと良ければそちらを採用する)ですので、内定を勝ち取るためには、面接官の疑念を一つでもクリアにしておく努力も必要です。

ここで考えておく事としては、

家庭のやむなき事情で最終的に退職する結果にはなった。

しかし個人的には会社及び仕事に対しては愛着もあり、本当は辞めたくなかった。

この件については、会社や上司にも前から相談しており、必要な配慮もしてもらった。

しかし、これ以上会社に迷惑をかけるわけには行かず、やむなく退職に至った。

こうした説明を付け加える事で、

仕事に対してはきちんと前向きなスタンスを持っている」

「前職ともきちんと相談して就労継続に向けた努力をし、信頼関係を壊さないように配慮する姿勢、誠意、人間性が読み取れる」

「それでも辞めざるを得ないやむなき事情だったんだな」

という印象が加わり、面接官の腹落ち感が違います。

繰り返しになりますが、まずは「家庭の事情であること」「現在の就労に問題がないこと」を簡潔に伝えて、それで納得してもらえるようであれば、あえてこちらから言う必要はないと思います。

面接官から聞かれた以上の事を長々と話すのは「話が長い」という印象を持たれかねず、かえってマイナスに作用する場合があります(「何か」を取り繕うために、長々と話すという傾向もありますしね)。

ただ、退職理由については深く突っ込まれる可能性は十分あるので、聞かれたらいつでも答えられるよう準備しておきましょう!

【鉄則3】聞かれたことは包み隠さず正直に

本項は、面接官個々の感じ方による部分もあると思うので、参考程度でお読みください。

家庭の事情による退職理由に限ったことではないかもしれませんが、面接官側で質問をしていると、応募者側からすれば答えづらい転職理由など、「あまり突っ込まれたくない質問」への応対の際、

「応対がぶっきらぼうで、紋切り型になる」

「これ以上聞かないでくれオーラが溢れ出ている」

「目が泳いで、表情に嘘っぽい感が出ている」

と感じる事があります。要するに、本人が思っている以上に相手には伝わっているという事を意識した方が良いという事です。

答えづらい事を言わなければならないシチュエーションなので、人間誰しもそうなる部分もあると思いますが、同じ内容を話すのでも、前述のような姿勢と「どんな事でも聞いてください(自然体)」という姿勢では受け手の印象も全く変わります。

言いづらい事を答える時こそ、「今自分はどんな表情になっているか」を特に意識することで、相手方により前向きに伝わる場合もあります。

同じ内容を答えているのに、伝え方や表情次第で、相手方が全く違った受け止め方をしてしまうところが怖いところでもあり、逆にチャンスでもあります。

家庭の事情はれっきとした退職理由です。今回の記事のポイントを押さえて自信を持って堂々と面接に臨みましょう!

以上「家庭の事情」を面接で伝える際の「3つの鉄則」でした。

面接での対応については、以下のテーマでも書いておりますので、よろしければご覧ください。

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