面接結果が気になって他の事が手につかない!
採用面接を受け終わった直後の帰り道、
「面接の出来はどうだったのか?」
「ああいう答え方はまずかったかな?」
「合否はどうなるか?」
など、誰もが多少は気になるものです。
面接後の合否連絡を待つ間、気になって他の事が全然手につかなくなったり、転職エージェントに連絡して「まだ結果来ませんか?」と確認してみたり。
志望度の高い企業なら尚更気になりますよね。
私もかつて転職面接を応募者として何十回も受けた事がある一方、人事部で中途採用担当者としての面接官経験も両方ありますが、
仮に自分が応募者で「面接中に面接官の様子などを観察して、自分の合否を100発100中で当てられるか?」というとやはり難しいですね。
(もちろん明らかにダメだった場合はわかりますが(笑))
それはなぜか?
中途採用の面接は絶対評価だけでなく、他の応募者との兼ね合いによる相対評価で最終決定されるため。
自分では上出来と思っても結果的に不合格だったり、その逆の結果となることもよくある事です。
つまり分からない以上、終わってしまったものは一切気にせずに次から次へと受けていくのが精神衛生上もベストです。
しかし「やはりどうしても気になる!」「他のことが手につかない」という場合、面接中の次の3点を振り返ってみる事で「ある程度は」予測が出来ると思います。
それでは早速見ていきましょう。

合否予測3つのチェックポイント
チェック①「勤務条件」の話は出たか?
中途採用の面接の進め方や質問の順番は面接官によって千差万別ですが、まず共通して重要なところは以下の2点です。
「転職理由」
「これまでの経験のマッチ度」
これらの項目に対して面接官がある程度納得できたところで最後に年収などの条件面の確認をするのが通常の流れになります。
ところが序盤の転職理由で面接官を納得させられず、逆に何度も質問責めに遭うなどしてしまうとその対応で時間切れになってしまい、「他に質問は?」と聞かれて悪い流れのまま終了。
これは割とわかりやすい不合格パターンです。
「希望年収など勤務条件の確認を一切して来ないという時点で、先方には採用する意思が無い」
とも言えるため、不合格と判断して問題ないパターンと思います。
もちろん例外もあります。例えば集団1次面接などでは、個々の条件面などは一切聞かない場合もあります。

チェック② 面接官の「表情・反応」は?
・自分に対して興味を持って話を聞いてくれているか?
・面接官に自然な笑顔が出ており、話が多少でも盛り上がったか?
「面接官からの質問にも卒なく答えて、希望年収などの確認も一通り終了。こちらとしては無事面接を終える事が出来たと思う」
この場合、上記「チェックポイント1」よりはやや曖昧な基準となりますが、面接中の面接官の表情を振り返ってみましょう。
人事部の社員などは面接慣れしており、面接中に感情をあまり表情に出さずにポーカーフェイスでいる事も多いと思いますが他の面接官はどうでしょうか?
中途採用の面接官は主に募集職種の部署の管理職などが担当します。人事部は同席するものの合否の決定権は持っていない場合が多いです。
現場の面接官は人事部の面接官よりも”正直な表情”を発信してくれているように思います。
型通りの質問にとどまらず自社の話や業務の事を話してくれたり、より深い質問を投げかけてくるなど、
少しでも自分に興味を持ってくれているような態度・表情をしていたか?は一つの判断基準となりうるかと思います。
それに対してこちらも笑顔で受け答え出来て、少しでも会話が弾んだような感覚があれば通過の可能性は大いにあると考えられます。
採用して一緒に働きたいと思える人の事は当然もっと知りたいと思い、踏み込んで色々聞いてみたくなるものです。
現場の面接官が自分の仕事が忙しい中、予定されていた面接時間を超えて対応してもらったとしたら、
それはこの面接に価値を感じている証拠ですし大変ありがたい事でもあります。
逆に卒なく答えたつもりだが大して面接が盛り上がらず、深い質問もされる事無く淡々と時間前に終了した場合、合否の感触が掴みづらく一番怖いところです。
もちろん全ての応募者に対してポーカーフェイスで臨むよう事前に面接官同士で意思統一している可能性もあります。
しかしここで懸念される可能性としては、
「悪くもないが、特別印象にも残らなかった」
「決してダメではないが、他にもっといい候補者がいるかもしれない」
「すぐには結果の連絡はせず、一旦保留しておこう」
先方は応募者に対して上記のような評価をしている可能性があります。そして、これが「面接結果がなかなか来ない原因」の一つだったりもします。
この「面接結果が来ない理由」について別記事にて掘り下げて書いています。よろしければご覧ください。

チェック③ 意思決定権者は誰か?
仮に複数の面接官がいる場合、中央に座っている面接官ほど、意思決定に絡んでいる可能性が高いです。
人事部だけで面接する場合もありますが採用部署の面接官がいる場合、人事部は同席者として端の方に座る傾向が多いです。もちろん例外もあります。
人事が主に面接序盤をリードしてその横で役員がそのやりとりを聞きつつ、最後に幾つか質問するなどのパターンもあります。
ここで言いたいことは、
意思決定する人が誰なのか?
意思決定者の表情・態度がどうだったのか?
に着目する事でより予測精度が高くなるという事です。
面接冒頭に面接官の自己紹介があれば一番分かりやすいですが、それがなければとりあえず真ん中の面接官の表情を主に観察するようにします。
面接後に面接官同士で応募者の合否検証を行う際も、まずは意思決定する方の意見に耳を傾け、
人事部をはじめ他の面接官もそれに同調するような流れが多いです。
もちろん意思決定権者の意見に何となく違和感を感じる事があって別の意見を述べる事も場合によってはありますが、
最終的には採用部署が入社後の主たる責任を負うわけであり、基本的にその意思決定権者の意見が尊重される事が多いように感じます。

以上、面接後の結果が気になる場合に振り返ってみるべきポイントについて書いてみました。
必ず当たるという保証はできませんが、気休め程度になれば幸いです。
繰り返しになりますが過去の反省ももちろん大切ですが中途採用は「縁」だったします。内定するまでは気にせずどんどん前に進めるのが一番だと思います。
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私自身も経験がありますが、転職活動を進めていると今回記事にした「合否連絡が来ない」という内容もそうですが、
- 本当にこの受け答え方で良いのか?
- このまま受け続けても受かる気がしない
- そもそも転職すべきタイミングなのか?
このように色々不安なままで活動している場合も多いと思います。
ご家族など相談できる方がいれば良いですが、「転職活動をしている」というのはどうしても同僚や友人にも話しづらい話題だったりします。
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