「面接でうまく話せない」
「何度面接を受けても不採用の連絡ばかり」
「自分の何が悪かったのかフィードバックもないので反省のしようもない」
転職活動中にはこんな悩みをお持ちの方はいませんか?面接に苦手意識がある方ならば誰しも1度は考えたことがあると思います。
転職はこれまでの経験のマッチングなので、そこが合わなければ「縁がなかった、次を探そう」と諦めもつきますが、
「経験は十分なのに面接での印象が悪かった」
となると、せっかく良いものを持っているのに非常にもったいない話だと思います。ほんのちょっとした差なのだと思います。
私自身も新卒の就活~社会人になって数年間、最初に転職した頃は面接がとても苦手でした。性格的なものも手伝って、学生時代はあまり人前で話す事をしてこなかったのも確かです。
面接冒頭の自己紹介で履歴書に書いてある事を「ボソボソ」「ダラダラ」と長く話してしまっていたんですよね。目の前の面接官の表情が徐々に曇っていくのを何度も見てきました(笑)
それから20年、それなりに社会経験も積みましたし、人事部で中途採用の面接官もしてきました。
今回はその両方の経験をもとに「面接での簡潔な自己紹介の話し方」について書いてみたいと思います。
本記事は、面接が得意な人というよりはむしろ「採用面接にとても苦手意識があり、転職活動で苦労されている方」に読んで頂きたいです。
そう、自己紹介は「簡潔に」ですよ!
転職面接の流れを確認

面接官によって多少の順番の違いなどはありますが、基本的には下記の流れで進行していきます。
0.アイスブレーキング(天気の話、今日はどうやって来たかなど入りの雑談など)
↓
1.自己紹介(応募者の経歴を面接官へ簡単に話す)
↓
2.転職理由・志望動機の確認(面接官→応募者への質問)
↓
3.スキル(強み・弱み)の確認(面接官→応募者への質問)
↓
4.質問タイム(応募者→面接官への質問)
↓
面接終了
やはり最も重要なのはこの中の2(転職理由)と3(経験のマッチング)となりますが、本記事のテーマである1(自己紹介)も流れを作っていくという意味では大切です。
「人の印象は最初の5分で決まる」とも言いますから。要はここでつまづかない事です。
2、3に1を加えたあたりが木に例えれば幹の部分ともなるので、まずここをしっかり言えるように準備しましょう。
「冒頭の雑談」や「最後の質問」は枝葉末節のようなもので、仮にここの出来がイマイチでも大して合否には影響しません。
ここから本題の「面接での自己紹介の話し方」について見ていきます。
面接での自己紹介の話し方

自己紹介は簡潔に!
面接が始まって挨拶などのアイスブレークが終了すると、
「それではまず3分ぐらいで簡単に自己紹介をお願いします」
といった感じで面接官から指示があると思います。
ここで重要なのは「指定された時間内で簡潔に話す」ということです。
キャリアや職歴が多い方などにありがちですが、「3分」と言われているのに「伝えなくては!」「アピールしなくては!」と時間を超えて長々と話をする方もおります。
職務経歴書に書いてある事を順番どおりにダラダラ棒読みするケースも。
これは逆に失点につながってしまう可能性が高いです。
面接官が聞きたいことは後でガッツリ質問してくれますので、ここでは挨拶ぐらいに考えて、せいぜい1~2分で纏めて向こうにボールを投げ返せば良いです。
私も面接官をやっていましたが、面接官側も”そこでリズムを作って質問に入っていく”という趣旨のため、詳細まで求めていません。知りたい事はこちらから質問します。
一般的に話の長い応募者は(幾ら良いことを話していても)評価が下がってしまう傾向にあります。
冒頭の自己紹介では「要点を纏めて話す力」「コミュニケーション力」も見られていると思って下さい。
長い自己紹介のまとめ方
そうは言っても1~2分で自分の経歴を話すというのは案外難しい事ですよね。転職回数や職歴が多い人ほど、短時間で効果的にまとめるには事前準備が大切です。
私自身が以前転職活動で面接を受けた時の一例ですが、複数社の経験があったため1社ずつ話したのではどうしても時間がかかってしまいます。そこで、
例)「キャリア前半は企業の人事部で「採用や研修業務のほか人事制度企画」を経験しました。
社労士試験合格後、キャリア後半は一貫して「給与や社会保険業務」及びマネジメントに従事。
今後は御社で〇〇をしたく応募しました。
のように「1社目は〇〇、2社目は〇〇・・・」ではなく、経験業務で「前半後半」に分けて短時間で簡潔に話すようにしていました。
繰り返しになりますが、簡潔に伝えておけば、あとは面接官が聞きたいところを質問してくるので、
履歴書に書いてあることを一言一句復唱する必要は全くありません。
最後の志望動機の部分を変更すれば他の会社でも同じように使いまわせるので、社数が多い人には是非お勧めしたい方法です。
口に出して練習してみよう
上記の自己紹介をそれぞれ考えたら、実際に口に出して練習してみて下さい。
家族など相手がいれば模擬面接のように話してみて、フィードバックをもらえるとベターです。その際是非時間も計ってみて下さい。
思っている以上に時間は早く過ぎるものです。時間内に収まるよう事前に練習してから本番に臨んでいただきたいと思います。
本記事は以上です。最後まで読んで頂きありがとうございました。