TOEIC600点 PART2対策 リスニング ~英語を英語で理解する~

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よくリスニングができるようになるためには、「英語を英語で理解する」のが大事と言いますよね?

私もリスニングがずっと苦手で、TOEICのリスニングもロクに聴き取れない状態でした。TOEICリスニングのスコアも最初は250点ぐらいで、今450~460点ぐらいです。

それでも正直パート3、4の音声を本試験で「半分理解できてるかな?、怪しいな」というぐらいです。とはいえ、リスニングが200点台の頃よりはだいぶマシになってきました。

本記事は、自分がTOIECで700点、リスニングが370~380点ぐらいの時に書いた記事をリライトした内容です。

「英語を英語で理解する」というキーワードとともに、私自身のTOEICのパート2の学習方法をご紹介します。

「リスニングの学習方法が分からない」「勉強しているけど全然リスニングが伸びない」というTOEICスコア400~600点ぐらいの方の参考になればと思います。

勉強方法が合う合わないは人それぞれです。本記事は「私自身はリスニング力向上、TOEICパート2のスコアアップのためにこういう勉強をしました」という学習記録的な内容ですので、内容の取捨選択は自己責任でお願いします。

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リスニングが伸び悩む原因は何なのか?

まず最初にリスニングが伸び悩む原因を考えてみます。

ちなみにリスニングが~370点ぐらいの時の個人的な感覚は以下です。共感できる方もいるのではないでしょうか。

  • パート2は良くて7割ぐらいの正解率。
  • 読み上げられる英文を完璧に聴き取れるケースは少ない。
  • 最初の疑問詞が何かを聞き逃さないのに必死。
  • 間接的な応答は非常に苦手。
  • 少し長めに話されると、最初あたりに聞いたのを忘れてしまう。
  • パート2の少なくとも5~6問は全く分からず適当にマークしている。

次に、今回のターゲットとなるスコアレンジの方がどういう強み・弱みを持っているのかをTOEICウェブサイトのレベル別評価の一覧表で確認してみましょう(275~375点の箇所)。

短い会話において、応答が間接的だったり、簡単に予測できないとき、もしくは語彙が難しいときは、話の主旨、目的、基本的な文脈の理解が困難である。

短い会話において、構文が複雑なときや、難しい語彙が使われている場合は、話の詳細が理解できない。否定構文が使用されるときは、詳細が理解できないことが多い。

引用元 TOEIC公式WEBサイト レベル別評価の一覧表  https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/guide04/guide04_02/score_descriptor.html

主観ともだいたい合っている感じがします。

ちなみに、今現在の自分もリスニングが450~460点ぐらいですが、パート2正解率は8割強、全くわからず適当にマークするのはその時にもよりますが2~3問ぐらいです。

以前より少しは伸びたのかもしれません。

一方、TOEIC900点超(リスニングは満点近い)の私の知人もパート3、4は先読みなしでは対応できませんし、英文を聞きながら問題を解くので理解度も半分超~7割程度と言っていました。

一方、パート2は9割以上~ほぼ正解していると思います。

この差はまだまだ大きいなと感じましたが、私自身もコツコツ積み上げていくしかありません。

話を戻します。現在400~500点台でこれから600点を目指していきたいという方はまず、パート1、2の正解率を少しでも上げる事に注力しましょう

例えば、パート1、パート2の正解率が現状半分程度だとしたらパート3,4の聴き取りはかなり苦労する状態だと思うので、まずはできるところから攻略するのが賢明だと思います。

そして、リスニング力を今後あげていくうえで意識しておくべきことは、うまくリスニングできない原因は何かを把握し、それに対して対策することです。闇雲に沢山聴いても聴こえるようにはなりません。

リスニングができない原因は大きくは2つあると思います。

リスニングができない原因
  1. 音声が聴き取れない
  2. 音声は聞き取れても意味が理解できない

TOEIC600点を目指す方は上記どちらか、あるいは両方が原因で聴き取れないと思います。少なくとも私の場合は両方でした。

音声が聴き取れない原因は、英語特有の音のつながりや脱落、リンキングといったものが聴き取れない場合や、単語の発音が自分の理解と違っている、あるいは全く知らない単語といったあたりが原因です。

そして、音声は聞き取れても意味が理解できない原因は、単純に単語の意味を知らないというのもありますが、英語を英語の語順で理解できていない(=日本語に訳そうとする)のも大きな原因の一つです。

本記事ではこれ以降、タイトルの通りこの「英語を英語の語順で理解するには?」にフォーカスして続けますが、

自分がなぜ聴き取れないのか?その原因はどちらなのか?今自分が勉強しているやり方はそのどちらに対する対策なのか?といった事を常に意識しながら勉強しましょう

これはこの先TOIEC700点、800点とスコアが上がってからも同様に大切な事です。

「英語を英語のまま理解する」ために

「英語を英語のまま理解する」

これについて、私が以前英会話教室に通っていた時の先生が言っていた言葉で印象に残っている言葉がありました。

英会話講師
英会話講師

例えば、「Good Evening!」の意味は「こんばんは!」と誰でも直感的に理解できると思います。これを「良い夕方」とわざわざ訳す人はほとんどいないと思います。これが英語を英語のまま理解している状態です。

だとするならば、「Good evening」は一単語にすぎませんが、これをもう少し広げて、よく使う基本的な短文を同じように「日本語を介さずに理解できるようにする」練習をすれば良いというわけです。

私の学習方針

基本的な英語のフレーズを沢山インプットして自分のものにする事で、頭の中で日本語に訳す部分を少しでも減らしていく。そしてこのインプットの蓄積が結果的にリスニング力、リーディング力の底上げにつながる。

「声に出す学習」を取り入れる(音読、リピーティング等)

それでは、この「英語を英語のまま理解する」ためにはどういう学習をすれば良いのか?

ちなみにTOEIC600点台ぐらいまで私がTOEICの勉強でしてきたことと言えば、以下のような内容です。

  • 何かしらの英語音源を聞き流す(TOEIC、Podcast等)
  • TOEICの公式問題集を解いて答えあわせ、黙々と復習
  • TOEIC用単語帳の黙々暗記

勉強する場所が通勤電車だったり、図書館だったりというのもありましたが、共通しているのはどれも黙々と聴き流したり読んだりするだけだったんですよね。

もちろん、これらの学習もある程度の効果はあげたはずですが、「英語を英語で理解する」を更に効果的に行うには、やはり声に出しての学習(音読、リピーティング、シャドーイング他)が必要になってきます。

また、私の場合700点までは基本的にTOEIC公式問題集2冊と金のフレーズだけを使って学習しました。

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色々な参考書に手を広げすぎるよりも、一つの問題集を何度も復習してやりこむ事をオススメします。

これを踏まえ、次項で公式問題集を使って私が取り組んだTOEICリスニングパート2(短文応答)の学習法をお伝えします。

「TOEIC公式問題集」を使ったリスニングパート2学習法

TOEICリスニングのパート2は全部で25問ありますが、どのぐらい正答できますか?まずは7割(17~18問)程度の正解率を目標に取り組みましょう。

パート2の問題をまず1度何も見ずに試験さながらで解きます。そして答え合わせをします。

答えあわせをして一喜一憂するのも良いですが、これはあくまで練習ですので、正解率にこだわるよりも「英文を正確に聴き取り、意味を瞬時に理解する」事にこだわります。

12.You went to that museum last weekend, didn’t you?

(A)I saw him on Sunday.

(B)I didn’t have time.

(C) For a few months

TOEIC® テスト 公式問題集 新形式問題対応編「テスト1」パート2より引用  発行:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

ちなみにこれは公式問題集パート2からの引用です。正解は「B」ですが、付加疑問文です。

これも言い慣れていないと、「ん?何だっけ?」となりますよね。本試験ではこれを日本語で考えている間に置いて行かれます。パート3、4なら尚更です。

これは先述のように、英語を英語で理解するための慣れが足りないのが原因だと思います。

そこで、こうした短文を自分の中で日本語に訳さなくとも意味がスーッと入ってくる事を目標として、以下のようなプロセスでパート2の短文を学習します。

声に出す学習例
  • スクリプト(解説)を見ないで聴く
  • スクリプトを見ながら聴く。ここで音の確認&意味の確認。
  • 音読(発音と意味を意識しながら何度も練習)
  • リピーティング(リスニング力&短期記憶を鍛える)
  • シャドーイング(できればやる)

少し補足します。

スクリプトを見ながら聴いても聴き取りが難しければ、再生スピードが調節できるアプリ等で0.75倍などにスピードを落として聴いて見るのもおすすめです。

音読の弱点は発音が我流になってしまう事なので、あくまで音声の通りに読むのがポイントです。また、ゆっくりでも前から意味を意識しながら音読しないと「音が聴けても意味が取れない」状態のままになってしまいます。

リピーティングは音声を聴いたら一旦止めて、今度は自分だけで再現して見るというものです。

私の場合は、長い文章だと最初の方に聞いた内容を忘れてしまうというのがずっと悩みでしたので、短期記憶の向上を目指してリピーティングを取り入れました。

ここまでやったらシャドーイングで仕上げましょう。シャドーイングはオーバーラッピングと違って、音声と同時にではなく少し遅れてついていく分だけ難しい学習法です。

その前までのプロセスで英文を発音的にも意味的にも自分のものにしてからチャレンジしましょう。

そしてこれらの練習は繰り返して行う事が大事です。公式問題集にはテストが2回分収録されているので、一通り終わったらまた戻るといった形で何度も繰り返して定着させましょう。

正直面倒に感じる時もありますが、漫然と音声を聞き流しているよりは断然上達が早いと思います。何度も繰り返す事でいつの間にか「英語を英語のまま理解する」状態を目指しましょう。

TOEICパート2の短文は、頻出の疑問文や言い回しなども多く含まれます。

これらを徹底的に定着させることで、TOEICのリスニングだけでなく、ビジネス英会話の基礎固めにも役立ちます。

なお、本記事ではパート2対策という事で書いてきましたが、パート1も私はほぼ同様の対策で学習しました。

最後に、パート1、2に関してはおススメの参考書があります。700点ぐらいまでは公式問題集をやり込むのが個人的には良いと思いますが、その先も見越している方で興味があれば是非ご覧ください。

本記事は以上です。皆様がTOEIC600点を早期に達成できるよう応援しています!