2022年4月末に受験したTOEIC L&Rで目標スコアとしていた、800点(L:430点/R:370点)をようやく達成しました。
個人的には860点を目標にしており、そこからはアウトプット学習を中心にしたいと思っています。
つまりまだ通過点なのですが、800点は一つの区切りですので、今回記事を書く事にしました。
TOEIC L&Rで800点以上の割合は、全受験者の14%前後ですので、現在700点代で今後800点を取る事を目標にしている方も多いと思います。
そこで今回は、まだ記憶も新しいうちにTOEIC700点→800点を取るために個人的に効果を感じた勉強法についての記事になります。
※少し長めの記事になります。パート順で書いているので気になるパートがある方は飛ばし読みして下さい。
TOEIC700点→800点を取るために本当に必要な勉強時間は?

まずは私自身のTOEIC800点到達までのスコアの推移、勉強時間等について触れておきます。
まず勉強歴ですが、旧TOIEC(2016年より前)は、当時在籍していた会社が推奨していたこともあり、割と頻繁に受けていました。
当時の最高は確か750点(2014年頃)です。更にもっと大昔(2007年頃)は300点台でした。
それから数年間ずっと英語の勉強から完全に離れており、一念発起して勉強を再開したのが2021年1月です。
そこから3か月勉強して2021年4月に初めて受けた新形式のTOEICスコアは710点でした。
数年ぶりでしたが、新形式TOEICは以前よりスコアが落ちましたし(-40点)、主観ながらパート2、7が難しくなったと感じました。
ともあれ、旧TOEIC時代以前の事は大昔なので一旦リセットすると、2021年4月に710点というのが数年ぶりの私のスタート地点です。
その後この1年間にTOEICを4回受けました。そのスコアは以下のように推移しています。およそ1年で100点アップです。
合計 | L | R | |
2021.4 | 710 | 400 | 310 |
2021.7 | 715 | 370 | 345 |
2021.10 | 765 | 425 | 340 |
2022.1 | 755 | 370 | 385 |
2022.4 | 800 | 430 | 370 |
2022.11 | 815 | 460 | 355 |
ちなみに私の勉強環境ですが、今現在仕事で英語を使う機会はなく、勉強も全て独学です。当然留学経験もありません。
そして、英語の勉強に割ける時間は1~1.5時間/日ほどです。
よくTOEIC700点→800点到達までに必要な勉強時間という事で、「300時間」とか「500時間」というのをネットなどでも見かけます。
300時間と500時間では随分違いますが、正しい情報はどちらなのか?私も半信半疑で取り組みました。
結果的に500時間超かかりました。もっと効率的にやれる人は300時間でもいけるのかもしれませんが、私には無理でした。
先述の通り、2021の1月に勉強を始め、現在1年4か月経過。この間ほぼ欠かさず毎日1時間超勉強したので、
360日(1年)+120日(4か月)=480日
480時間✕1.1時間 = 528時間
※1.1というのは1時間超の勉強時間の「超」部分を適当に加味しています。概ね実体とも合ってると思います。
ですので、私と同じような条件下で800点を目指す方もまずは500時間の勉強時間とにかく捻出することを考えましょう。
1日に投下できる勉強時間が多い方は、当然より少ない期間で目標達成できるでしょう。
しかし、例え500時間の勉強時間を確保しても、自分に合った勉強方法でなければTOEIC800点を必ず達成できるかわかりませんし、もっと時間がかかるかもしれません。
忙しい中で捻出した500時間を効率的に使うために、次項で述べる弱点の把握も含め、きちんと計画を立てて勉強しましょう。
自身の弱点把握こそ最短でTOEIC800点を取るための近道!

TOEIC700点以上の方であれば、既にある程度のTOEIC基礎力はあると思います。
そこから効率的にスコアを上げていくためには、ただ漫然と勉強するよりも自分の弱点をきちんと意識して勉強した方が近道だと思います。
既に実践している方も多いかもしれませんが、TOEIC L&RのスコアシートにあるAbilities Measured(アビリティーズメージャード。通称アビメ)で自分の弱点を把握していますか?
私の場合、過去の700点を取るまでの勉強と、今回800点を取るための勉強で変わった事の一つはAbilities Measuredなどで自分の弱点を意識して、それに特化した勉強を行った事です。
私の場合、リスニングのパート2が苦手でした。
Abilities Measuredを見ると、以下黄色く囲んだ部分が主にパート2に該当し、私は一番上の指標(・・基本的な文脈が推測できる)が他の指標と比べて毎回正答率が低く出ていました。

例えば「会議はいつですか?」→「それはキャンセルになりました」というように「いつ?」と聞かれたら、「〇月〇日です」みたいな直接的な答えを予想して3つの選択肢を聞きますが、「どこにも日付がない。。。」という感じです。
他にもパート2は何故か本試験でも集中力が切れやすく、聞き逃しによる失点も多かったため、まずパート2を徹底して対策することから始めました(勉強方法は次項)。
こうした弱点に特化した対策を経て、最近ではパート2でコンスタントに8割~は取れるようになりました。
繰り返しになりますが、TOEIC700点を取っている方ならば基礎的なリスニング、リーディング力はあるはずです。
そこから800点を取るためには、自分の弱点(他の受験者が出来ていて自分だけできない)を放置していては中々達成するのが難しいと思います。
そういう意味でAbilities Measuredの指標は自分の弱点の把握、克服に役立ちます。勉強計画立案の際の参考にしてみて下さい。
次項は、TOEIC800点を取るために私自身が取り組んだ各パート毎の勉強法についてです。
TOEIC800点を取るための勉強法~パート1,2~

リスニングの勉強をする際、パート関係なく私が意識しているのは、「極力イヤホンを使わない」という事です。
イヤホンで音声を聴くのと、本試験でスピーカー越しに聴こえる音声の感じが違うように感じるのは皆さんも経験があるのではないでしょうか?
こうしたギャップを極力排除するため、Bluetoothスピーカーを購入して自宅で勉強する際は、極力スピーカーで音声を聴くようにしています(もちろん通勤、通学中などは仕方ないですけどね)。
前置きが長くなりました。TOEIC800点取得に向けて、パート1、2対策として新たに取り入れた勉強法は以下の2つです。
- リピーティング
- 倍速リスニング&シャドーイング
1.リピーティング
私の弱点はパート2の推測問題と書きました。この推測問題を解くには先頭の「When」「Where」などの疑問詞だけ聞き取れればOKではなく、文章全体の意味を理解する必要があります。
ところが私の場合、リスニング力不足と言えばそれまでですが、少し長めの質問文になると最初の方で聞こえた内容を忘れてしまうというのがありました。
そこで公式問題集の復習の際、パート2の質問文を聴いたら音声を止めて、スクリプトを見ずに繰り返すという練習をしました。短期記憶を鍛えたいといった意図がありました。
やり方はシンプルで、言えるまで繰り返して、言えたら次に行くという感じです。ついでに発音なども意識して真似します。
リピーティングは少し負荷のかかる勉強ですが、次の倍速シャドーイングと併せて行う事で、私は一定の効果を感じる事ができました。
2.倍速シャドーイング
実際の試験よりも速い音声で負荷を掛けてトレーニングすることで、本試験で音声がゆっくり聞こえる事を狙った勉強法です。
ポイントとしては、一度問題を解いて答え合わせをする、意味を理解するなど知っている英文で行う事です。全く知らない英文を速くして聴いても、聞き流しが効果がないのと同じで、あまり意味がないと私は感じています。
速度は色々試しましたが、最近は1.25倍速でほぼ固定しています。
理由は、1.5倍速以上だと私には速すぎて、シャドーイングするにも口がついて行かないからです(シャドーイングのやり方は他でも山ほど紹介されているので省略します)。
また倍速の機器ですが、私はiphoneを使用しており「Audipo」というアプリは便利なのでおススメです。
倍速の速度設定0.5~2.0の範囲でできますし、特定箇所だけの繰り返しもできるので重宝しています。私の場合、機能は限定されますが無料で使っています。
なお、1.25倍速リスニングは次項のパート3、4対策でも共通です。
ちなみに私の場合、時間を計って模擬テストをやる時以外、ほぼどんな時でも1.25倍速シャドーイングをしています。
最後に私がTOEICパート1、2対策使用した問題集は以下です。
- 公式問題集7、8
- TOEIC L&R TEST パート1・2特急 出る問 難問240
公式問題集2冊をそれぞれ4周した以外には、パート1、2の特急シリーズをやりました。以下に別途レビュー記事を書いていますので、よろしければご覧ください。
次ページ(パート3、4の勉強方法)へ続く