【コラム】就職、転職と喫煙について ~私の禁煙体験~

2020年4月の改正健康増進法の全面施行、東京都等各自治体の受動喫煙防止条例によって、学校などの公共施設や飲食店、オフィスなどの禁煙・分煙が益々厳格化して来たのはご承知の通りです。

こうした受動喫煙防止のための法整備に伴って、喫煙者の環境も変化していく中で「喫煙者は採用しません」といった企業もみかけるようになりました。

外資・内資を問わず、大手・著名企業でもこうした方針を打ち出す会社が出てきています(星野リゾート、ファイザー、損保ジャパン日本興和ひまわり生命保険 etc..)。

煙草を吸うのは個人の自由です。一方で企業側にも同様に経済活動の自由の一環として契約締結の自由(=採用の自由)があります。

先述のように、「企業として喫煙者は自社に相応しくない」という判断であれば、喫煙者の採用を拒否しても良いというスタンスで採用活動を行う企業は今後も増えていくものと思われます。

少し固い流れで始まりましたが、今回の記事は法律問題がどうというのではなく、私が最近取り組んだ禁煙の体験についてのコラム記事です。

先述のような喫煙者を採用しない方針の企業や、スポーツ・ヘルスケアなど健康への意識が高めの業界へ今後就職、転職したいと考えている喫煙者の方で、「禁煙したいな~」と考えている方は是非ご一読下さい。

本記事は、個人の体験談を書いたものです。体質や喫煙事情等による個人差もありますので、参考程度として下さい。禁煙される場合は、各自医療専門家の意見等を十分に聞き調べた上で、全て自己責任の元でお願いします。

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私の禁煙体験

私は今40代。かれこれ20年ぐらいの喫煙歴です。この間3年間(30代前半)ほど禁煙していた時期がありましたが、それ以外はだいたい10本/日ぐらいの割合でタバコを吸っていました。

1度目の禁煙が持続していれば良かったのですが、結局ちょっとした仕事上のストレスが続いたことで再び吸い始め、昨年の10月に2度目の禁煙を実行し、5か月目で今に至ります。

今は全くタバコを吸いたいと思わないので、「禁煙計画は成功した」と言えると思います。

禁煙しようと思ったきっかけは2つあります。「オフィスビルにあった喫煙所がなくなったこと」と、「度重なる値上げで財布面がしんどく感じて来たため」です。

特に前者が大きいです。オフィス近隣の外の喫煙所まで歩いていくのも面倒ですし、天気が悪い日は最悪です。

喫煙所を探す時間も取られるし、(昔と比べて)コスパの悪い習慣になってきたなぁと実感したことが大きいです(個人的見解です)。

とはいっても、仕事を抱えている中で禁煙するのには相当思い切りが必要ですよね。「タバコを吸うために仕事をしている」という方もいるはずです笑。禁煙できない事を責めるつもりは毛頭ありません。

私の場合も、思いついて即実行できたわけではありません。

1年前ぐらいから禁煙したいと思い、電子タバコ(=IQOS)に切り替えたり、少し本数を減らしたり。心の準備という名の元にダラダラ引っ張ってからようやく「よし、やるか!」という感じでした。

私は先述のようにかつて3年間禁煙していたので、なんとなく勝手は分かっていましたが、禁煙成功のために個人的に大事考えるマイルストーンは、「最初の1週間」と「3ヶ月」です。

最初の1週間はやたらとタバコが吸いたくなりますが、ここはとにかく根性で我慢です。食べ過ぎは良くないですが、手持ち無沙汰はガムやお茶、コーヒーなどで間を持たせるのも多少は仕方ないと思います。

1週間過ぎると、タバコを吸っている習慣を少し忘れてくるので、ぐっとラクになりました。禁煙外来等を利用せずに自分で禁煙する方は、最初の1週間のカベをまずは乗り越えましょう!

今回の禁煙で私がもう一つ気をつけたことは「太ること」に対してです。

「禁煙すると太る」というのは良く耳にします。私もそれは聞いていたので、禁煙の手持ち無沙汰による過食だけは気をつけようと意識していました。

ですが、それでも結果的に禁煙後3か月で3キロぐらい太りました

40代になると増えた体重を減らすのも大変です。できれば太りたくないのですが、「食べる量はあまり変えていないのに太る」のは一体なぜなのか?

某健保組合のウェブサイトからの引用ですが、参考になりそうな記述がありましたので引用します。

【体重増加の仕組み】
禁煙すると太りやすくなるのは何故でしょうか。
①ニコチンには脂肪組織に脂肪が貯まらないようにする抗肥満作用があり、禁煙によりそれが解除されるため
②味覚や臭覚が改善され、おいしさが実感でき、食欲が亢進するため
③胃粘膜微小循環系血行障害が改善され、胃の調子がよくなり栄養分の吸収が促進されるため
④口寂しさを癒そうと、食物摂取量や食事回数が増加するため
⑤禁煙自体がストレスとなり、精神的な安定を食べることに求めてしまうため

などが考えられています。①は体の仕組みとして、②③は、喫煙によって不健康だった体が、禁煙することで健康体に戻った証拠として、④⑤は、すべての人に出現するものではありませんが、多くの傾向として見られるからです。

引用元 ソニー健康保険組合 https://www.sonykenpo.or.jp/member/health/nonsmoking/nonsmoking_mame16.html

私は医療の専門家でも何でもないので、はっきりしたことは分かりませんが、禁煙前後で「食べる量をあまり変えていないのに太った」理由は、上記のどれかに該当したためかなと思った次第です。

口寂しさは確かに最初ありました。仮に食欲のままに更に食べていたら一体何キロ増えたのだろうと考えると少し怖くなりますよね(それ(太ること)が嫌で禁煙を断念する方もいるらしいです)。

また、上記健保組合のウェブサイトでは、禁煙で身体が落ち着く3か月経過ぐらいからダイエットを始めるのが良いとも書いてありました。私も休日にウォーキングを取り入れて今現在減量中です(なかなか減らない笑)。

あと、体質にもよると思いますが、私の場合禁煙後3か月ぐらいなぜかずっと便秘気味でした。

こうした点からも、3か月禁煙を継続できたら、色々な面でタバコを吸う習慣もだいぶ抜けているはずなので、そのまま継続できるのではないかと個人的に考える次第です。

今後はストレスを感じるシーンで「前の失敗を思い出し、(タバコを吸うのを)踏みとどまる事」を強く意識すると同時に、休日の息抜きの仕方を工夫する、趣味充実させるなど、生活面の改善もしていこうと思っています。

タバコ代でこれまで1万円/月ぐらい使っていたのが浮いたので、これを元手に何か趣味でも始めてみようかなとか考えるのも楽しいですよ!

本記事は以上です。ご一読ありがとうございました。

本記事は、個人の体験談を書いたものです。体質や喫煙事情等による個人差もありますので、参考程度として下さい。禁煙される場合は、各自医療専門家の意見等を十分に聞き調べた上で、全て自己責任の元でお願いします。