英字新聞はTOEIC対策に効果があるか?japan times alphaを1年間読んでみた。

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本記事では、TOEICや英検などで英語学習をしている方向けに、英字新聞を使って勉強することがスコアアップにつながるか?そして、英字新聞を使った勉強法を幾つかご紹介します。

簡単に自己紹介しておきますと、現在40代でTOEIC815点、英検準一級です。TOEICは900点を目標にしていますが、昨年800点を超えたところでTOEICの学習から一旦離れて、今回ご紹介する英字新聞japan times alphaを約1年間購読してきました。

私自身まだまだ現在進行形で勉強している状態のため、偉そうな事は言えませんがリアルに勉強している状態だからこそ同じ目線で共有できる事もあると思います。

本記事でおススメしている学習方法は、私個人が効果を感じた学習法であり、感じ方や学習方法の向き不向きは人それぞれです。内容の取捨選択は自己責任でお願いいたします。

では早速本題に入ります。

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英字新聞でTOEIC・英検などの試験勉強するのはアリ?

私の場合、留学経験、仕事での使用経験なしのコツコツ独学ですので、YouTubeなどで発信されているチャンネルは色々登録して情報収集は常に行っています。その中である程度共通している意見は、

  • TOEIC、英検でそれぞれ高得点、合格するなら専用の参考書、単語帳をやるのが一番近道

これは確かにその通りで、自分も800点まではTOEICに特化した参考書、単語帳をやってきました。でも、

TOEICだけに特化した学習って楽しいですか?

この先TOEIC900点を目指すとして、確かにTOEICに特化した黒のフレーズとか精選模試とか上級の問題集を極めていくのも良いと思うのですが、

私の場合、海外のニュースとかを日本のメディアを介さずに情報を見聞きしたいというのがそもそもの英語学習の動機のため、もう少し色々な分野の英語にも触れたいというのがありました。

そこで、japan times alphaの購読をはじめました。結論、この間英検準一級も合格できましたし、幅広く英語力の底上げが出来たと思っています。

ですので、見出しの「英字新聞でTOEIC・英検などの試験勉強するのはアリ?」に対する答えとしては、何を英語学習の目的にするか?によって答えは変わって来ると思いますが、私はアリだと思います。

理由は、何より私自身結果が出てますし、多少遠回りでも自分が興味を持って継続できることをするのが一番良いと思うからです。

次項では、Japan Times Alphaについて簡単にご紹介します。その後でjapan times alphaを用いて資格試験にも役立つ勉強法をご紹介します。

japan times alphaはどんな英字新聞?

英字新聞というと、全て英語で書かれていて難しいイメージがありませんか?japan times alphaは英語学習者向けの英字新聞で、難しい単語には日本語で説明があり、学習者が挫折しづらい工夫がされています。

実際に私が1年間japan times alphaを読んでみての個人的なおすすめポイントは以下の3点です。

  1. 記事にはレベル表記があり、自分のレベルにあった記事だけを読む事ができる。
  2. 幅広い分野の記事があるので、英検対策にもGood!
  3. TOEICを意識したコーナーも設けられており、TOEIC対策もOK!

少し補足します。以下のJapan Times Alphaの目次も併せて参考にして下さい。


引用元:The Japan Times Alpha(ジャパンタイムズアルファ)
2023-10-08 発売号 (Vol.73 No.40) 株式会社ジャパンタイムズ

1.レベル設定

レベル表記は目次上部にあるように4段階に分かれています。★★★はTOEIC800点以上となっている通り、TOEICや英検準一級のリーディングに出てくる英文と比較しても読みごたえがあると思います。

まずは目次を参考にして簡単な方から読んで行き、★★ぐらいのニュースを前からスラスラ戻らずに読める事を目標にしましょう。後述しますが、読む際は精読・多読を意識しましょう。

2.幅広い記事

以前自分で無料のネットニュースなどを読んでいたころは、どうしても自分の好きな記事ばかり読んでしまい学習に偏りがありました。

japan times alphaには上図の通り、最近のニュースの他にも歴史や科学、旅行やビジネスなど幅広い分野の記事が載っていますので、バランスよく色々な英文を読めるのが良いところです。

私はTOEICだけでなく、英検準一級にもこの間チャレンジして合格しました。

英検準一級のライティングやスピーキングでは様々な社会問題に対して自分の意見を書く、話す事が求められるため、英字新聞は非常に役に立ちます。

環境問題や教育に関するニュースを読んだら独り言で意見を言ってみても良いですし、意識してネタ集めをする、関連する重要単語をマスターしておくなど色々な勉強が英字新聞一つで出来ます。

逆に週刊誌なので、ニュースのタイムリー性に少し欠けるところはjapan times alphaのデメリットと言えると思います。ここは学習用と割り切るところかもしれません。

3.TOEICを意識した記事

目次を見ると、「TOEICテスト Reading Section徹底演習」という連載コーナーがあります。毎号TOEICのパート5~7の練習問題が少しずつ解説とともに載っています。

1回の文量は多くないですが、私は毎回取り組んでいます。重要なのはダラダラやるのではなく、本番同様時間を意識して解く事です。

【PR】英語学習ならThe Japan Times Alpha

  • 和訳・解説付きなので、辞書をひく手間を省いて効率的に多読が進みます。 1紙あたりに掲載されているワード数は約8,000。今知っておきたいキーワードに触れられるのも英字新聞ならではの学習法です。
  • 「英字新聞は難しそう」と不安に思う必要はありません。 Alphaの記事は★のアイコンの数で、EASYからADVANCEDまでレベル分けされ、 記事のジャンルもセクションにまとめてわかりやすく配置しています。
  • 専用のWebサイトもAlpha最大の特長。 ネイティブによる記事の読み上げ音声や、編集長による毎週の1面記事を使った読解講座の連載、 ニュース頻出の英単語集など、紙面連動の学習コンテンツが満載です。 スマホからも操作しやすく、毎日の通勤通学時やスキマ時間を使って、気軽に英語学習の時間が確保できます

Japan Times Alphaを活用した勉強法

本項は実際に私がjapan times alphaで取り組んで効果を感じているおススメ勉強法を具体的に解説します。

1.精読&速読

TOEICでリーディングパートを最後まで解き終わるぐらいのリーディング力を身につけたいと思っている人は多いと思います。

私は800点は超えてますが、TOEICパート7のMultiple Passageが苦手でこれまで1度も最後まで解き終われたことがありません(どうしても数問残ってしまう。。)

ただ実際、TOEIC800点前後ぐらいだと、まだ最後までリーディング問題を解き終われる人はおそらく少ないと思われます。

話が逸れましたが、リーディング力をあげるためにはとにかく沢山読むしかないですが、精読と多読を意識して取り組んでいますか?特にTOEIC700点以上ぐらいからは多読も意識して取り組みましょう。

精読は、英文をSVや修飾語の関係性や意味をきちんと確認しながら読む一方、多読はできるだけ前から返り読みせずにスピードを意識して読む、

分からない単語があっても立ち止まらずに意味を推測して最後まで読み切って大枠の意味を掴む読み方です。英語を英語のまま理解する練習を通じて速読力の向上を図ります。

もちろん、精読ができなければ速読できるようには決してなりません。従って、初級の方は精読が基本になりますが、TOEICのリーディングパートで400点以上のハイスコアを目指す場合は、速読力も重要になってきます。

そこで、例えばjapan times alphaの★★の記事は多読練習に使って、★★★などは題材を選んでじっくり精読してみるなどの勉強も良いと思います。

また、最終的な目的が速読力の向上であるため、定期的にWPMを測って見るのも良いでしょう。WPMは1分間に読む単語数の指標で知っている方も多いと思います。

WPM(Words Per Minute)について

TOEICで高得点を目指す場合は、WPM150~200を目標にしましょう。

ただ、Japan Times Alphaは1冊あたり約8,000語ですが、残念ながら個別の記事毎の総単語数は載っていません。簡単な数え方としては、平均的な単語数の1行×行数というざっくりした数え方になります。

こんな感じで一度WPM測定したら、更にその英文を自然に前から意味が取りながら何度か音読練習します。そして自然に前から意味を取れるようになったらもう一度WPMを測って効果を確認します。

2.単語学習との併用

私はjapan times alphaの学習と並行して、単語帳の学習を進めてきました。これは非常におススメです。

私が取り組んだ単語帳はアルク社の究極の英単語3という単語帳です。これについては、別記事でも書いてますので宜しければご覧下さい。japan times alphaとも相性が良い単語帳だと思います。

単語帳で学習した単語が英字新聞の記事でも出てきて意味がわかった時、ちょっとした達成感があります。何より、知らない単語を覚えて定着させる上で重要なのは、その単語に「何度出くわすか?」だと思うので、ちょうど良い復習になるわけです。

単語帳で覚えた単語が実際にはこういう使われ方をするんだとか、他にもこういう意味があるんだとか気づきもあるので、かなりの相乗効果が期待できます。

私はこの単語帳と英字新聞の学習を通じて英検準一級のリーディングパート(語彙・長文)は本番、練習を通じて35/41(85%超)点を一度も下回ることなくクリアできました。

3.音読

音読による効果は色々あると思いますが、私はリスニング力アップを意識して音読練習しています。

「リスニングなのに音読?」と思われる方もいるかもしれません。しかし、音読にはリスニング力アップにも効果があります。

リスニング中に「音声は聴き取れるけれども意味が取れない」といった経験はないでしょうか?

私自身もよくあることですが、これは「英語を英語で理解する」のができていないので、音は聴こえても頭の処理が追い付かないため意味が取れていないという事です。

この対策として音読が有効です。japan times alphaの中で好きな分野の記事を選んで音読しましょう。

例えば自分は、「Life as an Expat」というデビット・セインさんの連載記事がお気に入りで、忙しくともこのコーナーだけは毎回必ず読むようにしています。

「Life as an Expat」では、仮想のビジネスストーリーの会話を通じて実践的なフレーズを学んでいく連載記事です。

ビジネスでしばしば使われる句動詞やイディオムなど、普通に訳したのでは中々意味が取れないようなフレーズをUseful Pharasesで解説してくれます。

例えば、「Get your game face on」の意味わかりますか?ここでは「気合を入れて!」とかプレゼンの前に仲間に声をかける場面で使われています。[japan times alpha 2023年10月13日号から引用]

「簡単な単語の組み合わせなのに意味が取れない」。例えば、英検準一級のリスニングのパート1でもよくこうしたPhrasal Verb(=句動詞)が登場するので、「ん??」となる事もありますよね。

自分はそういった対策も兼ねてこういったパートを重点的に音読しています。

このように、記事を読んでいる時に「前から意味が取れないな」と思ったら、その1文だけ意味がスッと入って来るまで何度か声に出して読んで見るだけでも効果があります。

読んで意味が取れないのは聴いても意味が取れないと思います。

やや逸れますが、リスニングについては「音声は聴き取れるけれども意味が取れない」以外に「音声が聴き取れない」というのもあります。

これは音のつながり、脱落した部分を聴き取れない。そもそも単語を知らないといった原因です。

とにかくリスニングの勉強で重要なのは、何が原因で聴き取れないのかをきちんと分析してそれに合った対策をすることです。

最後に、今挙げた以外にも会員特典のWEBサイト内で視聴できる映像、音声コンテンツを利用して、ニュース記事でオーバーラッピングやシャドーイング練習をしたり、

関心があるニュースに対して自分の感想や意見や要約を独り言で言ってみるのもリスニング/スピーキング力アップにつながります。そしてそれはそのまま英検の二次試験(面接)対策にもなると思います。

まとめ

本記事では、英字新聞(japan times alpha)がTOEIC/英検対策として有効かについて書いてきましたが、簡潔に纏めると以下の通りです。

本記事の結論

TOEIC対策にはTOEIC専用の参考書で勉強するのが一番近道なのは間違いない。 しかし、英字新聞で興味のあるテーマで英語学習を続ける事も、Viable Optionでベースとなる英語力の向上に非常に効果がある。

そして、英字新聞の学習を挫折せずに継続するためには経験上、以下の3つのポイントが大切だと思います。

英字新聞での勉強を継続するコツ
  1. 完璧主義を捨てる
  2. メリハリをつけて習慣化
  3. 具体的な目標を持つ

無理して毎回全ての記事を読もうとするとそれなりに時間を取られますし、忙しい時などは全く読めない時もあります。

読めなかった週はもう割り切って常に最新号を読む。完璧主義を捨て去る事が続けるコツです。

また、漫然と全ての記事に何となく目を通すのではなく、

  • この記事は自分にとって必要だから毎回読む。
  • この連載は自分には難しいので無理しない。
  • この記事は重いので家でじっくり精読する。
  • 逆にこの記事は短いので通勤電車で軽く読み切る。

といったように自分の中でメリハリをつけて、英字新聞(japan times alpha)の購読を習慣化しましょう。

更に「目標設定が曖昧」というのも継続するうえで障害になると思います。

ですので、先述のようにWPMで平均150~200を目指すとか、記事を全て読める中~上級者ならばjapan times alphaは1記事あたり約8,000語なので、多読の目標設定をするのも良いでしょう。

例えば、8,000語×4.345週/月×12ヶ月=417,120語

1年間でざっくり約40万語強
読める事になります。結構な量ですよね。こうした目標設定をすることで継続するモチベーションアップにつながります。

また、今回記事にした以外にも英字新聞を用いて色々と英語力アップの勉強はできると思うので、色々工夫してみて下さい!

最後までお読みいただきありがとうございました。