【転職】【面接】「これまでに大変だった経験は?」と聞かれたら?具体例を交えて解説

新卒・中途採用を問わず、面接で以下の質問を受けたことが1度はあるのではないでしょうか?

面接官
面接官

これまでに大変だった経験について教えて下さい

面接官
面接官

苦労したと思う事は何ですか?

  • 何を伝えれば良いか?
  • どんな質問意図なのか?
  • 本当にこの回答で良かったのか?

この質問自体ががやや漠然としており、「答えづらいな」と感じる方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、以前人事部で採用担当の経験もある立場から上記の疑問にお答えします。

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「大変だったことは何ですか?」の回答例から考える

まず、以下に2つほど例示例します。

面接官
面接官

「これまでに大変だった経験について教えて下さい」

例1 PM志望
例1 PM志望

前職での新規プロジェクトで、突然リーダーを任された経験があります。メンバーは自分より年長で専門性が高い方ばかりでしたが、当初の自信のなさを乗り越え、彼らからの叱咤と助言を受け入れながらプロジェクトを推進しました。特に、顧客ニーズの分析を通じてプロジェクトの方向性を見直し、チームを一丸としてプロジェクトを成功に導きました。心身ともに大変な時期もありましたが、チーム全員で達成した結果には大きな達成感がありました。この経験を通じてリーダーシップ、協調性、そして困難な状況でも前進し続ける力が身についたと思います。

例2 PM志望
例2 PM志望

親の介護が一番大変でした。前の職を辞めて、介護に専念する決断をしました。 独りでの介護は精神的にも肉体的にも大変で、先の見えない不安と向き合う毎日でした。 しかし、この経験は私に計画性、忍耐力、そして緊急時の判断力を養いました。 しかし、この経験を通じて私は計画性や忍耐力、緊急時の判断力などが身につきました。 親のニーズを理解し、適切な介護を行うプロセスは、プロジェクトマネジメントを行う際にも応用可能だと思っております。

例1は前職に関する内容、例2は私生活に関する内容ですが、いずれもその人にとって「大変だった経験」であることは疑いなく、どちらも間違いではありません(そもそも正解、不正解を問う質問ではありません)。

一方、転職の面接でこのように質問された場合は、可能であれば仕事にまつわる「大変だったこと」伝える方がよりアピールにつながる可能性が高いでしょう。

その理由について、次項でご説明します。

「大変だったことは何ですか?」の質問意図は?

ところで、面接を担当する側はなぜ「大変だった事は何ですか?」という質問をするのでしょうか?

私の場合、以下のような事を知りたくて質問します。他の人事担当者はどうかわかりませんが、そう大きくは違わないと思います。

面接官の質問意図
  • 苦労した内容そのものよりもそこから何を学んだか?
  • どういう考え方をする人なのか?(例えばネガ・ポジ思考とか)
  • 入社後に壁にぶち当たったときに乗り越えられそうか?
  • 他のメンバーとうまくやれそうか?

そのため、応募者が話した「大変だったこと」を起点にして、そこから「どんな状況だったのか?」「何が課題だったのか?」「その時具体的にどういう行動をしたのか?」といった事を更に掘り下げて質問していく場合もあります。

面接官
面接官

・そのプロジェクトでは、具体的にどのような課題に直面しましたか?
・チームの協力を得るためにどのようなアプローチを取りましたか?

そういう意味では、先ほどの例1でもあげましたが、他のメンバーとの絡みやプロジェクトの経験など、「仕事上での大変だった事」ならば面接官もそこから話を広げやすく、結果的に入社後の活躍をより具体的にイメージしやすくなるためアピールにつながりやすくオススメです。

もう一つ例を挙げておきます。こちらは営業職ですが、過去の経験から自分がどう成長したのかを具体的にアピールしており良い回答だと思います。

例3 営業志望
例3 営業志望

過去の営業職で特に大変だったのは、新製品の市場導入プロジェクトを担当したことです。当初市場のニーズと製品の特徴が合致していないことが判明し、期待された成果が出せない状況でした。この課題に対処するため、顧客のフィードバックを収集し、製品開発チームと協力して製品の改善点を特定しました。また、新しいセールス戦略を立案しターゲット市場を絞り込んだ結果、徐々に販売数を伸ばすことができました。この経験から、柔軟な対応能力と市場分析の重要性を学び営業力を向上させることができました。

もちろん新卒の方など、職務経験が無ければ部活動やアルバイトなどの経験でもOKです。

  • 募集企業、職種で求められている「人材像」「資質」はどんなものでしょうか?

これらを推測し、個々のこれまでの経験の中からアピールしましょう。そして、面接官が具体的にイメージしやすいように必ずエピソードを交えて伝えましょう。そこから更に具体的な質問をされても答えられるようにしておけば万全です。

相手の意図を汲み取って伝える事」は職場のコミュニケーションにおいても重要とされています。

今回の「これまでに大変だった事は何ですか?」という漠然として答えづらい質問は、まさにそれが試されている問いとも言えるでしょう。

そして最後に、ごく稀にですが面接の緊張のためか、

Tak
Tak

これまでに大変だった経験について教えて下さい

応募者Aさん
応募者Aさん

大変だった経験は特にありません

応募者Bさん
応募者Bさん

いいえ、特にないです

と咄嗟に答える方がごくたまにおりますが、これだとせっかくのアピールチャンスを自ら放棄していることになってしまい非常にもったいないです。

考えてもいなかった事を突然聞かれたら誰しも混乱します。アドリブに苦手意識がある人ほど、暗記するぐらい十分な事前準備をしておくことをお勧めします。

本記事は以上です。本記事の他にも「面接で聞かれたら答えづらい質問」について記事にしています。よろしければご覧になってみて下さい。

Tak
Tak

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