面接官も納得!転職の面接における長所・短所の答え方とは?

面接官
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あなたの長所・短所をおしえてください。

この長所・短所に関する質問は、受験の時や新卒の就職活動の際など、これまで受けた面接で一度ぐらいは聞かれたことがあると思います。

文字通り応募者の長所や短所を確認する意図での質問ですが、皆さんはどう答えていますか?以下のような疑問もあるのではないでしょうか。

  • 長所として何をどう伝えればアピールにつながるのか?
  • 短所は正直にありのままを伝えてしまって良いのか?

この長所・短所は何か?という質問は、転職の面接でも定番の質問の一つです。

本記事では、元人事部で中途採用担当をしていた視点から、長所・短所は何か?を答えるうえで大切なポイントをお伝えします。基本を押さえてしっかりアピールにつなげましょう。

それでは本題に入ります。

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転職の面接における長所・短所の答え方

長所の答え方

まず、長所を例にした以下の回答例をご覧下さい。

回答例1

私の長所は「分析力」です。

この回答を皆さんはどう思いますか?

  • 「なぜ分析力が長所だと思うのか?」
  • 「どんな分析が得意なのか?」
  • 「それを裏づける具体的エピソードは?」

この辺が分からないと信ぴょう性にも欠けますし、その後の対話も続きませんよね。それでは次の例をご覧下さい。

回答例2

私の長所は「分析力」です。前職では上司から現状の課題や解決策についての資料作成を沢山頼まれました。何度も修正しながらも上司を納得させられる提案を上げたことで「データも豊富で客観性がある。現状分析がきちんとできている」と言っていただきました。今後もこの「分析力」を御社での顧客への提案資料作成などで活かしていきたいです。

今度はどうでしょうか?少なくとも以下の点で合格水準だと思います。

  • 「分析力」という長所を裏づける具体的エピソードを話している
  • 応募先での仕事にも活かせる長所であるとアピールできている

このように長所を答える際は、仕事に関係のあるテーマを具体的なエピソードを交えて伝えましょう。面接官はこれを聞いて「自社で活躍するイメージが湧くかどうか」を知りたいのです。

相手の意図を汲み取った回答をすることで「コミュニケーション力がある」とか「自己分析が出来ている」といった評価にもつながります。

ここで「ゲーム全般が得意です」とか仕事に無関係の長所を述べてもあまり意味はないでしょう(ゲーム会社の面接の場合は別ですが)。

なお、例に挙げた「分析力」は社会人基礎力で言うところの「課題発見力」に該当します。この他「働きかけ力」「実行力」なども企業からとても歓迎される要素ですので、具体的エピソードを交えて話せそうならば取り入れても良いと思います。

※社会人基礎力については、分かりやすく解説している経産省のPDF資料がありましたので参考までにリンクを貼っておきます(「人生100年時代の社会人基礎力について」経済産業省)。

ちなみに「性格面」で答えても当然OKです。「真面目」「誠実」「素直」など、こちらもエピソードを交えて具体的に伝えましょう。

回答例3

私の長所は「誠実さ」だと考えます。以前、顧客への商品説明で一か所間違えて説明した事に後で気づきました。先輩に相談したところ、「重要な部分じゃないし、もう(そのままで)いいんじゃない?」と言われました。しかし主担当としてどうしても気になったので、後日顧客に電話してお詫びしました。「わざわざありがとう、とても誠実だね」と言って頂きました。今後もこの「誠実さ」を大切に仕事に取り組んで参ります。

ちなみに長所は「特にありません」と聞くことがたまにありますが、面接は自己アピールの場でもあります。長所・短所の質問に答えらえれない事が合否に直結するかはわかりませんが、何かしら答える方がベターです。応募企業に対して積極的な姿勢を見せましょう。

短所の答え方

短所についても、長所と同じでエピソードを交えて伝えるのが基本ですが、注意すべき点があります。以下の例をご覧下さい。

回答例4

短所は飽きっぽい所です。どんな仕事もすぐに飽きてしまい、やる気がなくなってしまいます。

この回答はどうでしょうか?「ならばうちの会社もすぐに辞めてしまうのかな?」などと勘繰られてしまうでしょう。

この「飽きっぽい」や「人間関係が下手」など、企業側に致命的なマイナスイメージを抱かせるような内容は、相手の受け取り方次第ではネガティブな方に行ってしまうので、(正直なのはとても良い事ですが)他の短所(もう少し無難そうなもの)にした方がベターだと思います。以下、一例を示します。

回答例5

私は少し大雑把な部分があると言いますか、以前納品する商品の数を私の確認が不十分で間違えたことがありました。お客様に迷惑をかけたのを深く反省し、それ以降は自分のこうした短所を認識し、人よりも時間をかけて確認する事を常に意識してきました。

※ただし、この回答例も非常に緻密な作業を要する職種の場合は避けた方が良いかもしれません。「頑固」「マイペース」「短気」など短所も色々ありますが、応募職種の特性も考えましょう。

いずれにせよ短所を伝える場合、その短所をどうやってカバーしているのかを併せて伝える事が大切です。


以上、転職の面接における長所・短所の伝え方についてでした。しっかり準備して自信を持って面接に臨みましょう!

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