私(保全性)から見た拡散型上司
私自身の話になりますが、当書を読みながら、私自身のこれまでの上司とのやりとりなども思い返したりしていました。
そこで何となく気づいたこと。
今まで(保全性タイプの私から見て)やりづらさを感じた上司のほとんどが、当書で言う”拡散性タイプ”だったかもしれない。。
拡散性上司は下記のような特徴を持っています。
- 好奇心が旺盛で、面白そうな事は躊躇なくすぐにやってみる行動力を持つ。
- 失敗を恐れず行動する。
- 指示命令が割にざっくりしている。
スピーディーで非常に行動力があるタイプですよね。
よく拡散型上司が唐突に何かを思いつき、「じゃ、早速やってみようか」という軽い感じで言われると、先に色々な情報が欲しい保全性タイプとしては、「少し(リスクもあるかもなので)調べさせてください」と言いたくなる。
これがうまく行くこともあれば、やはり見切り発車の準備不足だったというどちらの結果もある。保全性タイプは元来失敗したくない性質なので、「ほら言わんこっちゃない」となる。
一方、拡散性タイプは「あはは、失敗だったね」とどこ吹く風。そして、うまく行った場合でもやがて興味を失い、「あとはやっといて」という感じでほったらかしになる。
当時は、「あーまた曖昧な指示が来た、、」という感じで当時はかなり嫌でした。。しかし一方で、拡散性タイプのこうした行動力が「うらやましいな」ともどこかで感じていたのかもしれません。
こんな感じのやりとりは日々職場の至る所で起こっています。
しかし、こうした人間関係のギクシャクも「双方の特性が違うからなんだ」と分かっていたら?
お互い許せる部分も増えてくるでしょうし、同タイプ同士で固まるよりも、より大きな成長、大きな成果につながる事だってあるかもしれませんよね?
それぞれ異なるタイプの上司への接し方についても当書に書いてありますので、是非そちらをご覧下さい。
そして今、自分は保全性タイプで良かったと思っています。保全性には保全性の目指すべきリーダーシップの形があり、他にはない強みを発揮できる。
そう、宇宙兄弟の主人公の「南波六太(むった)」のように。
そして自分に合わない学習スタイルを自分自身に強要して苦しむ必要はないと。
「自分は自分で良いんだ」。当書を読んで改めてそのように思うことができました。
終わりに
「宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる~あなたの知らないあなたの強み~」のポイントのみを幾つかピックアップして簡単にご紹介させていただきました。
最後になりますが、私自身はこれまで人事部で中途採用担当も教育研修担当も経験しましたが、会社を退職する理由の大半は「人間関係」とも言われています。
人間関係の悪化をきっかけに転職という選択肢を考えますが、転職はある意味入ってみなければ分からない部分も多く、多少なりともリスクが伴う選択だと私自身も経験して感じています。
最終的に転職という選択肢を取るのは致し方ありませんし、心身面を崩してまで会社に留まる必要もないと思います。
ただ、今回ご紹介させていただいたFFS理論のような人間関係改善のヒントを得て、「今の職場でもう少しだけ頑張ってみるか」という気持ちになれれば、それも又素晴らしい事かなとも思います。
これが今回本サイトで当書を紹介させていただいた趣旨となります。良ければ是非読んでみて下さい!
本サイトでは他にもビジネス書の紹介記事を載せています。ご興味があれば是非ご覧ください。